柴犬に興奮する柴犬

一見仲良しそうに見える柴2頭ですが、左の柴さんは、柴犬を見ると興奮スイッチが入ります。右の真っ黒柴さんはどんなワンちゃんとも遊びたくてぐいぐい行くタイプ。 

この2頭はお互いのテンションが反応し合って興奮が高まりやすい関係です。

興奮スイッチが入った柴さんに、遊びたい柴さんも興奮して向かっていくとケガのリスクがあります。

では、この2頭はなぜ一緒に写真におさまっているのでしょうか...？

性格的には、柴犬に興奮しやすい左側の柴さんは、頭で考える頭脳派タイプです。ルールをしっかり守りたいタイプで、オスワリやフセなどのコマンドトレーニングも得意です。

一方の右側の柴さんは、体で覚える行動派タイプです。とにかくやってみる！という感じで体験することで学びます。

どちらの柴さんも遊び好きではありますが、タイプが真逆なので、お互いを理解するのが難しい関係です。

頭脳派柴さんにとっては、枠にとらわれず突っ走るタイプの動きは予測がしづらく落ち着きません。そのため、つい相手の動きを止めたくなったり、抑え込みのような行動がでやすくなります。

このような真逆なタイプであれば、一緒にフリータイムはしなくても問題ありません。

ですが、この2頭が一緒にフリーでいられるのは、2頭とも頑張って練習してきたことと、管理を徹底しているからです。

頭脳派柴さんは遊びに夢中でも呼び戻しできるくらい、指示をきっちり聞いてくれます。

行動派柴さんは、指示を聞くのは少し苦手だけど、練習を続けて「今は落ち着く時間」がわかるようになってきました。

そのおかげで、一緒にフリーで過ごせる時間が少しずつ増えています。

その日の状態によっては、短時間だけ一緒に遊ぶこともできます。

どんなワンちゃんと合わせる時でも、まずは距離を取ることが大切です。

いきなり近づけると、相手が緊張して思わぬ反応をしてしまうことがあります。

わんぷろの幼稚園では、すぐに会わせるのが難しいワンちゃんにはリードをつけたり、柵越しで合わせて様子を見たりして距離を取ります。

一緒に遊べるようになっても、クールダウンの時間を作ることが大切です。

「今は落ち着く時間」というのを人が管理してあげることで、ワンちゃん達は、状況に合わせて遊びモードと落ち着きモードを切り替えられるようになります。

一度教えて理解できるものではないので、何度も繰り返し経験して学んでもらいましょう！